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化学

1.水の性質

用語理解

① 水の状態・状態変化

固体:形と体積が一定の状態(水では氷)。

液体:体積は一定だが形は変わる状態(水)。

気体:形も体積も一定でない状態(水蒸気)。

物質の三態:固体・液体・気体の3つの状態。

融解:固体が液体に変わること(氷→水)。

凝固:液体が固体に変わること(水→氷)。

気化:液体が気体に変わること。

液化(凝縮):気体が液体に変わること。

昇華:固体が直接気体になること(中学受験では参考)。

凝華:気体が直接固体になること。

② 沸騰・蒸発

沸騰:
液体全体で起こる気化。
水は 100℃ で沸騰し、内部から泡(水蒸気)が出る。

蒸発:
液体の表面だけで起こる気化。
温度に関係なく起こる。

沸点:
沸騰が起こる温度。水は 100℃。

突沸:
沸騰石を入れないと急に激しく沸騰する現象。

沸騰石:
突沸を防ぐために入れる石。

③ 温度・熱に関する用語

温度:物のあたたかさ・冷たさの度合い。

熱:温度を変化させるエネルギー。

比熱:
物質1gの温度を1℃上げるのに必要な熱の量。
→ 水は比熱が大きい

比熱が大きい:
温まりにくく、冷めにくい。

④ 水の体積変化と密度

体積:物の大きさ。

膨張:温度が上がって体積が大きくなること。

収縮:温度が下がって体積が小さくなること。

膨張率:温度変化による体積変化の割合。

密度:同じ体積あたりの重さ。

4℃の水:
水は 4℃で最も体積が小さく(密度が最大) なる。

水の異常膨張:
4℃以下になると、冷やしても体積が大きくなる性質。

氷が浮く理由:
氷は水より密度が小さいため。

⑤ 状態変化と熱の出入り

融解熱:
氷が水になるときに必要な熱。

凝固熱:
水が氷になるときに放出する熱。

気化熱:
水が水蒸気になるときに必要な熱。

潜熱:
状態変化のときに使われ、温度が変わらない熱。

0℃で温度が変わらない理由:
状態変化に熱が使われているため。

⑥ 水と気体の性質

水蒸気:目に見えない気体の水。

湯気:
水蒸気が冷えてできた細かい水のつぶ(気体ではない)。

体積変化が小さい液体:
水は温度変化による体積変化が小さい。

⑦ 地球環境と水

比熱が大きい水の役割:
地球の気温変化を小さくする。

表層流:海の表面近くを流れる海流。

深層流:深い海をゆっくり流れる海水。

深層水循環:
塩分・温度差によって起こる海水の大きな循環。

海が凍りにくい理由:
氷が浮いて断熱するため。

⑧ 中学受験でよく狙われる暗記ポイント

水が凍る温度:0℃

水が沸騰する温度:100℃

水の体積が最小:4℃

4℃の水:1g = 1cm³

氷は水に浮く:密度が小さい

理解すること

① なぜ水は 100℃で沸騰するの?

答え(必須理解)
水が 液体から気体(水蒸気)に変わる温度 が 100℃だから。

ポイント

沸騰=水の内部から水蒸気が出る

沸騰中は 温度は上がらない

加えた熱は「温度上昇」ではなく状態変化に使われる

➡「沸騰中なのに温度が一定」は頻出!

② なぜ蒸発は温度に関係なく起こるの?

答え
蒸発は、水の表面の分子が空気中へ飛び出す現象だから。

ポイント

表面だけで起こる

低い温度でも起こる

夜にコップの水が減るのも蒸発

➡「沸騰=全体」「蒸発=表面」の対比は超重要

③ なぜ沸騰石を入れないと危険なの?

答え
急に一気に沸騰する突沸を防ぐため。

理由

フラスコがなめらかだと泡ができにくい

ある瞬間に一気に水蒸気が出る → 飛び散る

➡ 実験問題でよく出る安全知識

④ なぜ 0℃ で水の温度は変わらないの?

答え
水が 氷に変わる状態変化 に熱が使われているから。

重要

熱は出入りしている

でも温度は変わらない

状態変化中の熱=潜熱

➡ グラフ問題で必ず問われる

⑤ なぜ水は 4℃ のとき一番体積が小さいの?

答え
水は 4℃ で分子の並びが最もつまる特別な性質をもつから。

覚える事実

4℃ → 体積最小・密度最大

4℃より冷やすと逆に膨張する

➡ 水だけの異常な性質

⑥ なぜ氷は水に浮くの?

答え
氷のほうが水より 密度が小さい から。

理由の流れ

水は凍ると体積が増える

同じ重さでも体積が大きい

→ 密度が小さくなり浮く

➡「普通の物質」との違いを説明できるかがカギ

⑦ なぜ湖や海は全部凍らないの?

答え
氷が水に浮き、下の水を冷やさないから。

仕組み

表面が凍る

氷がフタの役割(断熱)

下の水は 4℃ 付近で安定

➡ 生物が生きられる理由につながる

⑧ なぜ水は温まりにくく、冷めにくいの?

答え
水は 比熱が大きい から。

比熱が大きい=

同じ熱でも温度が上がりにくい

地球の気温が安定する

➡ 「海があると気温差が小さい」定番問題

⑨ なぜ水を温めると最初に水面が下がることがあるの?

答え
先にフラスコが温まり、膨張するから。

流れ

フラスコが先に膨張

中の水面が一時的に下がる

水が温まり膨張 → 上がる

➡ 実験装置問題でよく出る引っかけ

⑩ なぜ湯気は「水蒸気」ではないの?

答え
湯気は、水蒸気が冷えてできた 小さな水のつぶ だから。

整理

水蒸気:見えない(気体)

湯気:見える(液体)

➡ 言葉の定義問題で頻出

⑪ なぜ海の深いところは温度が一定なの?

答え
冷たくて重い海水が沈み、ゆっくり循環しているから。

キーワード

深層流

塩分濃度・温度差

深層水循環(約1000年)

➡ 環境問題・地球分野とつながる

⑫ なぜ水は生命にとって重要なの?

答え
水の特別な性質が、地球環境を安定させているから。

まとめ

比熱が大きい → 気温安定

氷が浮く → 生物が生きられる

状態変化に熱が必要 → 温度変化がゆるやか

確認テスト

【Ⅰ】用語を問う問題(基礎・暗記)

問1
水が液体全体で気体になる現象を何というか。

問2
水の表面だけで起こる気体への変化を何というか。

問3
水が固体から液体に変わることを何というか。

問4
状態変化のときに使われ、温度を変えない熱を何というか。

問5
水の体積が最も小さくなる温度は何℃か。

問6
氷が水に浮く理由として重要な量を何というか。

【Ⅱ】なぜ?を問う問題(理由説明・頻出)

問7
なぜ、0℃で水の温度はしばらく変わらないのか。
(「熱」「状態変化」という言葉を使って説明しなさい)

問8
なぜ、蒸発は低い温度でも起こるのか。

問9
なぜ、水は温まりにくく冷めにくいのか。

問10
なぜ、氷が水に浮くことが、湖や海の生物にとって大切なのか。

【Ⅲ】穴埋め問題(典型ひっかけ対策)

問11
水が沸騰するとき、出てくる泡の正体は(   )である。

問12
目に見える白い湯気は、実際には(   )である。

問13
水は( ① )℃のとき、体積が最も( ② )。

問14
水が氷になるとき、周りにたくさんの(   )を放出する。

【Ⅳ】グラフ・実験問題(思考力・差がつく)

問15
水を冷やしていくと、0℃で温度が変わらない時間があった。
この間、水の状態はどうなっているか。

問16
水を加熱したとき、最初に小さな泡が出て、その後大きな泡が出た。
それぞれの泡の正体を答えなさい。

問17
水を入れたフラスコを温めると、ガラス管の水面が一度下がってから上がった。
この理由を簡単に説明しなさい。

【Ⅴ】中学受験で差がつく総合問題(必須)

問18
次の文が正しければ〇、間違っていれば×をつけなさい。

① 蒸発は水の内部で起こる。
② 水は4℃より冷やすと体積が大きくなる。
③ 湯気は気体である。
④ 水は比熱が小さいため、温まりやすい。

【解答・解説】
【Ⅰ】

沸騰

蒸発

融解

潜熱

4℃

密度

【Ⅱ】

7
水が氷に変わる状態変化に熱が使われており、温度を上げるために使われていないから。

8
蒸発は水の表面の分子が空気中に出る現象で、温度に関係なく起こるから。

9
水は比熱が大きく、同じ熱でも温度が変わりにくいから。

10
氷が水に浮いて下の水を冷やさず、生物が生きられる環境を保てるから。

【Ⅲ】

水蒸気

細かい水のつぶ(液体の水)

①4 ②小さい



【Ⅳ】

15
水と氷が混ざった状態になっている。

16
小さな泡:溶けていた空気
大きな泡:水蒸気

17
先にフラスコが温まって膨張し、水の体積が一時的に小さく見えるから。

【Ⅴ】

① ×
② 〇
③ ×
④ ×